他人の腹痛②
すこし前のブログの「他人の腹痛」のいわゆるアフターストーリーです。
「どんな風に痛いの?いつから痛いの?それはきっとちょっと悪くなった牛乳を飲んじゃったんだね。つらかったよね。僕もお腹を壊したときはしんどかったなあ。でも今はもう大丈夫だからお薬を飲もうね。これからは古くなった食べ物には気を付けよう。」
私は子供の頃こんなことを言ってほしかったんだ!と気づいて、カウンセリングの部屋でボロボロに泣いた。
しかもそれは全ての人に求めていたことじゃなくて、信頼のおける誰かにそんな風に言われたかったんだ、と思って益々泣いた。
好きでもない男に「可愛い」と言われて、やりたくもない仕事で「才能がある」と言われて、仲良くしたくない女に「親友だよ」と言われて、満たされなくて満たされなくて満たされなくてずーーーっと笑っていたから、号泣した。
私は「お腹痛いよう」って泣いたときに、きっと、寄り添ってほしかったんだ。
お母さんやお父さんや、別れてしまった男のひとたちに、そうして欲しかったんだ。
信頼できる味方が欲しかったんだ。
これは私の持っている、私だけの「喜び」にしても、きっと、これがいずれこれから出会う人の何かとして伝わっていけばいいな。