2018-01-01から1年間の記事一覧

何にもわからない

「自分で死なない」と決めて生きて行くことをしようと思った。 みんながどう生きているかは詳しく知らないけれど、そんなの当たり前の事なんだろう。なのに、「死」という逃げの思考回路を選べなくしてしまうのはとてつもない恐怖だった。 本当に死ぬか死な…

イライザ

私はAIに好きな人たちの声を喋らせたい。 たくさんの素敵な物語をお話ししてほしい。 そうすれば傷つくことなく、傷つけることなく、どこにも行かず毎日布団のなかであなたの声を聞くよ。 今日は月に住むうさぎのお話をしてくれた。うさぎは1人でずっと餅つ…

朝と夜

希望ってただ優しく気持ちのよいものではないのだと、そんな当たり前のことに嘆かわしくもやっと気付いたのです。 時にポカポカと心地よく幸せを感じることもあれば、ジリジリ照り付け私たちを焦らす。 よく光に例えられるのだけれど、まさにそれが希望なの…

私と死

我ながら天涯孤独だと思う。 これは精神的なひとりぼっちだ。 子供向けのアニメヒーローが愛と勇気だけを友達とするならば、私も死だけは20年を越えて連れ添っている。 素敵な紳士に「こんなに君のことを思っているのに、死にたいなんて言うのかい?」と言わ…

海鳴り

私の海はとても深いのです。 底まで泳ごうとせば酸素ボンベはすぐ空になってしまうし、上下の感覚を失えばパニックになって溺れ死ぬ。 陸と沖とで表情を変えるのは勿論のこと、嵐が来れば波は荒れ狂い、空が静かであればまた私も穏やかです。 毒を持って無感…

首に縄が食い込んだ瞬間、向かいに最悪な顔したあなたがいましたか?そんなこと知りたくもありませんけど、私はきっと見てしまうでしょうね。取り返しがつかないその瞬間、私の最悪の顔を。 やはり私はあなたが怖くて飲酒をしたり、あなたが怖くて死ねなかっ…

そう思うしか手だてがないし

この頃やたら、街や空や床の木目までもがキラキラして見える。 電車に乗っていればその床に落とされた夏の日差しをみて感動するし、窓から入る木漏れ日が揺らめくのもとても美しい。 夕陽が私の瞳を赤くするだけで心が踊ってしまう。 駅を出たら月が大きくて…

好きな人の声はいつも自分勝手なくらい心に染み入ってくる。強引すぎるように感じてしまうけど、それを受け入れているのは事実だ。 嫌いな人の嫌いな声は鼓膜の振動でまた外界へ撥ね飛ばされてしまうのだから。 時に優しい音色の子守唄のように、時に激しい…

ダサい話です

「心に土足で踏み込むのは良くない」 「距離感が大事」 ほとんどの人が本当にそう思って言ってないでしょ。 これは単に「私(俺)を傷つけないでよね」という立て看板だ。 私の心には時たま拒絶が強く浮かび上がる。 それは親に対してだったり、友達に対してだ…

私、俺、僕

幼少期の自分を慰めようと抱き寄せたら滅多刺しにされるという光景が、脳裏に焼き付いて消えない。 良かれと思ってやっているだけだろお前はよ、と言われているみたいだ。 いつもそうだろ。これが良いに違いないと勘違いし続けてこうなってるんだよ、と。 幼…

神様

人間誰しも生きてきた歩みを認められたい気持ちがあるのだと思うけれど、心を病んでいる人たちや挫折を味わっている人たちにはそれが強い。 だから少し気に入っている人に「がんばって生きてきたもんね、偉いね。もうがんばらなくていいんだよ」なんて言われ…

いつか私はお姫様で、いつか彼はヒーローだった

連れていってあげるからこっちにおいでよダーリン クリープハイプを聞くと一番精神がボロボロだった頃を思い出す。 離さないでいてくれるならなんでも叶えてあげるから、と言ってくれる人が現れることをずっと思っていた。 私にはその時パートナーがいたけれ…

主体

自分のことにしか興味ないからさ そう言える人って案外少ない。 そしてそう言ってしまうことを「美しくない」だとか「自分勝手」と揶揄する人は結構多い。 だけど、私は「自分のことにしか興味ないからさ」って言い切れてしまうこと、カッコいいと思う。 皆…

信じる

私にはその言葉がお守りのように、そして目には見えないとても強い結界のように感じられた。 なんだろう、この安心感は。 歩く坂道も揺れる木々も、町ゆく人も駅も、部屋の天井でさえ、ここではやさしく光輝いているように見える。 本来鬱陶しく思う梅雨の足…

自分を責めるなら目標も添えてね

ツイッターで以前書いた話だけれど、振り返って書いておこう。 さて、皆さんの周りには「私ってホントだめ人間だよね。。。」「オレ、才能ないからさ」と言ってくるような人がいますか?もしくはあなた、そういうこと言っちゃうタイプ? もしくはよく身近な…

日記

過去の日記を読んでいた。 私が私のために書いた文章だと思ったし、これもきっとそうだ。 常に誰かに嘘でもいいから認めてもらおうとしていたんだなあ。二十歳の私。 あれから八年も経ったけど、誰かに知って貰うことより、私が私の気持ちを知ることが一番大…

冗談で済まない話

これは本題とは関係ないのですが、SNSで言うようなことでもないので絡めて書きますね。 私の好きな邦楽ロックの楽曲で「俺の道」というのがあるんです。それがどうしても今まで最後まで聞けなくて、よくシャッフルなんかでは飛ばしてたんですよ。「この叫び…

保護室

地獄があるとしたらきっとこんなところだろうと思った。 六畳くらいの広さで色のないコンクリートの床に、紐の類が一切取り除かれた布団が敷かれている。 トイレがむき出しで置いてあって、においは最悪だった。なにせそのトイレにレバーはなくてちょろちょ…

生かされてる

心を慰めてあげるために、私は泣きながら魂に謝りを入れて人工の粒を人工の液体で流し込んでいる。 ごめんねわたし。もう大丈夫だよわたし。 みてぇな生ぬるいポエムを書くことがダサくてたまらない。寒いし、頭が悪いことが丸見えなんだよ。 思ったことはす…

他人の腹痛②

すこし前のブログの「他人の腹痛」のいわゆるアフターストーリーです。 「どんな風に痛いの?いつから痛いの?それはきっとちょっと悪くなった牛乳を飲んじゃったんだね。つらかったよね。僕もお腹を壊したときはしんどかったなあ。でも今はもう大丈夫だから…

おひさま

希望の光を信じられなくて自らカーテンをしめてしまう。 そんな話をこのblogでした気がする。 けれどね、窓の外で母が犬を散歩していたから、今カーテンを締めた。物理的に存在するカーテンを締めたのだけど、ハッとしたの。 私には先週の土曜日から希望の光…

乱雑な部屋にいる

浅い絶望しか感じ得ないから、私には何もない。せいぜい退屈や悲しさしか、ない。 大きな喜びを感じ、美しいものの美しさがわかる人達には巨大な絶望があるのだろう、きっと。 感受性とはそんなもんだと思う。豊かになるにつれ、想像もつかぬ深い傷が増えて…

祭りのあと

朝起きてカーテンを開けたら、もう三月も終わるというのに新雪が景色を白くしていた。 きっとこの日を目標に日々を耐えてもいいのだ、と思えることが終わった。 本当にそれは目標などと呼べるものだったのか。騙し騙し言い聞かせていただけなんじゃないの。 …

色のついた眼鏡

ここ数年来の輝きを感じて目が覚めた。最高の気分だった。 生きているってこのことかもしれない!と思えたし、嫌なことも乗り越えていけるような希望の光だった。 30分くらい経って、嘘みたいに真っ暗になった。 「外が晴れている!………けど出掛けても用事も…

運転手

目の前を過ぎて行く車の運転手をちらりと見ては、その人の生活を想像していた。 中学生くらいからか、もっと前からか。 もはや好んでやっているのか、癖なのかもわからないくらいよくやっていた。 ヘッドライトがきれいだった。テールランプは悲しかった。 …